【桜レビュー】日本一早い桜 名護城公園の桜の感想・注意点を紹介

お花見レビュー

こんにちは。れっこです。

今回は、毎年1月下旬~2月中旬に見頃を迎える名護城公園にお花見に行った感想です。
濃いピンクの花が特徴的な寒緋桜が咲き、一風違ったお花見を楽しめます。

名護城公園の桜イメージ画像

名護城公園の桜の特徴を分析

名護城公園の桜の分析結果

お花見スタイル「散策・ハイキング」

徒歩で回ろうとすると2時間程度、各スポットを車で移動する場合は1時間程度で回り切れる場所です。

名護城公園内の桜スポットは、主にさくらの園、名護城跡、
山の麓にある東江中学校から名護城公園南口まで続く桜並木の3か所になります。
さくら園、名護城跡はどちらも斜面にあり、ひたすら階段を登りながら鑑賞することになります。

さくらの園、名護城跡も少し距離があり、行き来するには
緑が生い茂った階段を通るか、少し遠回りですが車道に沿って坂を上っていくかの2択になります。
階段の道は、案内板も無く初見では恐らくわかりません。
私の場合も、Googleマップと車道沿いにある案内板を頼りに車道沿いを歩いて行き来しました。

標高が低いといえど、山内にはロープウェイや巡回バスなども無く、
かなりハードな道のりだったので、登山慣れしていない方は
車で各スポットの近くまで移動して、そこから歩いてお花見をするのがおすすめです。
(調子に乗ってバスで来てしまった私は痛い目を見ました。笑)

また、主にさくらの園ですが、あちこちに蜘蛛の巣が張っていたり、
桜の花の近くをミツバチが飛び回ったりしているので、虫が苦手な人にはおすすめできません。

桜の密度 ★★★☆☆

名護城公園敷地内だけで約3,500本、周辺も含めると約2万本の寒緋桜があり、
沖縄の中でも最大級の桜スポットです。
ただし、1点注意点としては、ソメイヨシノの規模感を期待するとがっかりする可能性があります。
名護城公園の寒緋桜は1本1本が小さく、花の付き方も控えめなのが特徴です。

実際に行ってみての気づきですが、花の咲き方もソメイヨシノと大きく違います。
ソメイヨシノの多くは同じ遺伝子を持ったクローンのため、
日当たりや気温が同じ場所であれば同じタイミングで開花が進みます。
一方、沖縄の寒緋桜は、遺伝子が違う別個体のため、
隣同士にある木でも開花の進みにかなり差がありました。

そのため、ソメイヨシノのような一度に満開になった状態を見るのは難しいです。

逆に言うと、花の色味や枝木も1つ1つ個性があるので、
その多様性を楽しみたい方にはおすすめできます。
密度で評価すると★3になってしまいますが、密度とは違う方向で魅力のある場所でした。

写真映え ★★★☆☆

さくらの園、名護城跡からは、麓の街と海を眺めることができます。
海と桜の組み合わせは映えそうだなと思って挑戦してみましたが、
桜以外にも様々な木々が生い茂っているので、
海が隠れてしまい上手く撮るのはかなり難しかったです。

また、桜が多く咲く場所は山の南西側なので、
午前よりも午後の方が日当たりが良く写真映えしやすい場所となっています。
(朝8時に行ったときはほぼすべての桜が陰で、10時頃から日が当たるようになりました)

控えめな咲き方をする桜なので、自撮りだと少し寂しい感じになりやすいです。
一方で、桜の1本1本が、花の色味や形が違っていて近くから撮って見比べるのはかなり楽しいです。
引きよりも寄りで撮る方が写真映えしやすい桜だと思います。

お祭り感 ★☆☆☆☆

毎年2日間だけ「名護さくら祭り」が開催されます。
2023年は3年ぶりのお祭りなのもあり、2日間で15万人も来場されたようです。
お祭り以外の日はかなり静かな場所です。
賑やかさを味わいたいならお祭りの日に、静かに見たいなら祭り以外の日に行くのがよさそうです。

私が祭りのない平日に行った時、
名護城公園南口に1か所だけ屋台がありましたが、私がいる間ずっと閉まっていました。
平日朝8:00~10:30までいたので、11:00から開店だったのかもしれません。

人の少なさ ★★★★★

平日朝というのもあると思いますが、9:00くらいまでほぼ貸し切り状態でした。
9:00頃からぽつぽつと一眼レフを持ったおじさんがいたり、
10:00頃から外国人観光客と思われる家族連れと2組すれ違う程度です。
そのため、かなり快適なお花見でした。

沖縄県内では本土に比べると桜を愛でるお花見という文化が薄く、
個人的な感覚ですが、ツツジやチューリップ、ゆりなどの花祭りと同じくらいの距離感です。
花好きの人以外は一生に一回行くか行かないか。
そのくらいの感覚なので、休日でもあまり混雑はしていないと思われます。

インスタで名護城公園で検索かけても1000件以上としか出ないところからも
空いている様子が推し量れます。

アクセスの良さ ★★☆☆☆

沖縄県内からで考えるとバスでも日帰りで行って帰ってこれる距離なので
桜の名所の中ではアクセスは良い方です。

私の感覚ですが、西海岸側にある場所はバスでも行きやすい場所だと思います。
那覇と名護にあるバスターミナルがどちらも西海岸側だからかもしれません。
東海岸側になると途端にバスの本数が激減するので、車必須の場所になるイメージです。

東京都内から考えると当たり前の話かもしれませんが、宿泊必須の場所です。
那覇空港から車で約2時間20分とかなり距離があるので、
観光のついでにふらっと寄るのは難しいです。
美ら海水族館に向かう途中にあるので、水族館向かいながら寄り道するのは可能です。

名護城の読み方は「なんぐすく」

余談ですが、「名護城」と書いて「なんぐすく」と読むそうです。
「城=ぐすく」の読み方は沖縄ではよくありますが、
実際行って看板を見るまでがっつり「なごじょう」と呼んでました。笑

例えば「中城城」は「なかぐすくじょう」と読んだり、
一方で「首里城」は「しゅりじょう」だったりで、色々とややこしい事情がありそうです。

名護城公園にお花見に行った感想を写真付きで紹介

名護城公園内は広いが、桜スポットは主に3か所

名護城公園内は約71.1haと広いため、闇雲に行くのはあまりおすすめできません。
桜が綺麗なスポットは大きく分けて以下の3か所です。

①東江中学校から名護城公園南口に続く並木道
②名護城跡
④さくらの園

※③ウーマク広場はさくらの園へ向かう目印として掲載しています。

順に各スポットを紹介していきます。

東江中学校から名護城公園南口まで続く桜並木道

バス停「名護城入口」を降りてしばらくは写真のような桜並木道が続きます。
詳しいことはわかりませんが、企業や個人が出資して植えられたのでしょうか、
各桜の木の根元に署名が書かれた札が刺さっていました。

写真を見て気づきましたが、沖縄ではありえないくらいの快晴ですね。
ここまで雲がない沖縄の空は初めて見たかもしれません。

名護城公園南口の桜並木

こちらは名護城公園南口付近の様子です。
私がお花見をしている間、ずっと閉まっていた屋台というのがここです。笑
私の予想では、11:00か12:00頃に開くんじゃないかとみていますが、
webにも情報が載っていないので、開いてたらラッキーくらいに思うのがよさそうです。

写真の左側にトイレがありますが、古い公園のトイレという感じで
和式が3つ程と多機能トイレが1つありました。
気になる方は事前に近くのコンビニで済ませた方がよさそうです。

名護城公園南口の桜

入口近くには早速桜が咲いていて綺麗な場所でした。

名護城公園南口の桜2

寒緋桜の大きな特徴として、
花びらが散るのではなく、花ごとぼとりと落ちることです。
ソメイヨシノ等でもたまに花ごと落ちているものも見かけますが、
そうではなく、ほとんど全ての花が下の写真のように丸ごと落ちてきます。

名護城公園の落ちた桜

私は上京して他の桜を見るまで「ひらひら舞い散る」ってなんだよ?と思っていて、
ソメイヨシノを見たときに「実在するんだ、、、」という衝撃がありました。笑

名護城跡まではひたすら階段を登る道が続く

名護城南口からはずっと階段が続きます。
階段沿いに桜並木と石の灯篭が続き、風情のある場所となっています。

名護城公園の石階段の桜

階段の中腹に鳥居があり、車道と合流します。
そこからは名護の街並みと海を眺めることができ、見晴らしのいい場所です。
時折車が通るので、写真を撮る際は車が来ないか注意する必要があります。

名護城跡の中腹の景色

後ろ側はこのような感じでまだ階段が続きます。
さくらの園に行く場合は、左向けへ車道沿いをしばらく歩いていくと着きます。

名護城跡の中腹の階段

しばらく登っていくと名護城跡または名護神社と呼ばれる場所にたどり着きます。
拝殿は賽銭箱以外何もない簡素な造りで、奥に小さく本殿を構えるような形です。
賽銭箱があるので現役だとは思いますが、どちらかというと今は使われてない旧神社の雰囲気でした。

名護城跡の拝殿

拝殿に向かって左側には写真のような灯篭が並ぶ道があり、
その道を進んで右手に階段が現れます。
その階段を登るのがさくらの園への最短ルートだと思いますが、
かなり緑が生い茂っていて、正直登るのが不安になる場所です。笑
虫やジャングルが平気な方は以外は、
少し遠回りですが、先ほどの車道まで戻って車道沿いを歩く方が無難ですね。

名護城跡の石灯篭

さくらの園までの道は少し距離があり、上り坂が続くので車移動がよさそう

次はさくらの園に向かって歩いている様子です。
私が撮影した写真の時刻を元に考えるとさくらの園まで15分ほどはかかっています。

名護城公園の山道1

15分ひたすら写真のような坂道を登ります。
しばらく登って右手にさくらの園の入口があります。

緩やかな方だとは思いますが、名護城跡の階段をひたすら登った後なのでかなり消耗しました。
しばらく案内板にもさくらの園の名前が出てこないので、
何度もGoogleマップを確認しながら不安の中歩いていました。笑

名護城公園の山道2

しばらく歩くと左手に少し下る道があり、そこがウーマク広場です。
休憩できるような東屋と小さめの広場があります。
このウーマク広場が中間地点になります。

余談ですが、ウーマクとは沖縄の方言でわんぱく・やんちゃな子みたいな意味です。
主に小さい子に使うポジティブなニュアンスの言葉なので、
やんちゃしちゃってる高校生とかには使いません。笑

名護城公園のウーマク広場

さくらの園は階段沿いに桜の木が集まっている場所

さくらの園の雰囲気はこんな感じです。
かなり見晴らしはいいですが、ほぼずっと階段です。笑
桜は木によって開花の進みに大きな差がありますが、平均すると5~6分咲きくらいでしょうか。

名護城公園のさくらの園1

階段は、手すりの右と左でそれぞれ1人通るのがぎりぎりの幅です。
写真でいうと右側、外側の手すりが草に覆われていて、道を圧迫しています。
このような状態の場所も多いので、通り道は狭く感じます。

手すりに蜘蛛の巣が張っていることも多く、注意しながら進まないと蜘蛛の巣に引っ掛かりそうです。
手すりほどではないですが、桜にも蜘蛛の巣が張っていたりします。
また、桜の花の近くはミツバチも多く飛んでいて、よく羽音も聞こえます。

虫が苦手な人は耐えられないかもしれません。
私も虫が苦手ですが、桜が絡むとメンタルと行動力が強靭になるので
ぎりぎり耐えることができました。

名護城公園のさくらの園2

さくらの園の階段をひたすら登ると再び車道と合流します。
そこからも景色も格別です。写真左側がさくらの園ですね。
歩き疲れたら、景色を見ながらここで休憩するのもいいですね。

名護城公園のさくらの園3

個性豊かな寒緋桜の花を見比べる楽しみ方もあり

ここからは寒緋桜の花を近くから撮ったものを紹介します。
元々普通の桜よりも濃いピンクの花が特徴ですが、
木によって濃いものもあれば、薄いものもあり、見比べるのも楽しい桜でした。

名護城公園の桜(拡大)1

個人的に寒緋桜と聞いてイメージする濃さは下の写真くらいです。
桜とは思えないほど濃い色味で、ソメイヨシノを見慣れている人は新鮮かもしれません。

名護城公園の桜(拡大)2

こちらは少し薄目の桜ですね。
上の写真と見比べても本当に同じ桜なのかなと疑ってしまいます。
多少光の加減もあるかもしれませんが、肉眼で見ると明らかに色味が違うのが分かりました。

名護城公園の桜(拡大)3

普通の桜と違って少し紫っぽい色味のピンクですね。
この花びらは丸っこくて、花びら同士が重ならず離れて付いているのも
他の桜の花と違ってて面白いです。

名護城公園の桜(拡大)4

少し陰になってしまっていますが、こちらも他の花と違います。
花びらの外側は白っぽく、グラデーションのように内側が濃いピンクになっています。
葉脈のような模様が外側に向かって伸びているのも個性的ですね。

名護城公園の桜(拡大)5

個人的に一番面白かった桜の木がこれです。
同じ枝に薄い色の花と濃い色の花が混ざって咲いている変わった桜でした。
梅だとたまに見かけるのですが、桜にもそういう咲き方をするものがあるんですね。

名護城公園の桜(源平咲き)

名護城公園の桜の基本情報

見頃 1月下旬~2月中旬
木の本数 約1万本(名護城公園の周辺含む)
約3800本(名護城公園内のみ)
来場者数 約15万人(名護さくらまつりの2日間のみ)
※花見期間中の来場者数は未公開
住所 沖縄県名護市名護5511
入場料 無料
営業時間 24時間
名護さくらまつり 2024/1/27~1/28
ライトアップ 2024/1/18~1/28
18:00~22:00
敷地 約71.1ha
トイレ 8か所
駐車場 10か所
アクセス

(バス)バス停「名護城入口」から徒歩約10分
(車)許田ICから国道58号線を北上し約25分

参考

名護城公園HP:https://www.nangusuku-osi.jp/

 

まとめ

  • 1月下旬~2月中旬に見頃を迎える日本一早い桜スポットだよ
  • 普通の桜よりもかなり濃い色のピンクの花が特徴
  • 主な桜スポットは名護城公園南口の桜並木、名護城跡、さくらの園の3か所
  • バスでも行くのは可能だが道中登山を強いられるので、車で行くのがおすすめ
  • 蜘蛛の巣が張ってあったり、ミツバチが飛んでいるので虫嫌いにはおすすめできない
  • 同じ種類の桜でも木ごとに花の形や色に個性があり、多様性が楽しめる珍しい場所

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